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10日ほど前でしたか、テレビのドキュメンタリー番組がアメリカに移住したエジプト人男性が起こした「名誉殺人」を扱っていました。中東や南アジアに多い「名誉殺人」については漠然とは知っていましたが、これほど悪質、執拗で根深いものだとは思っていなかったので、衝撃を受けました。この「名誉殺人」は「世間現象」そのものだと思います。
佐藤直樹先生が多くのご著書のどこかで日本の社会科学者たちは世間に関する阿部・佐藤理論を無視しているという不満を述べておられていたと思いますが、その理由の一つは、阿部・佐藤理論が現代社会としては日本だけしか扱ってこなかったからだと思います。そのため、社会科学より社会評論の分野に入れられてしまうのではないでしょうか。日本以外の現代社会の説明に使われた例がありましたら、ご教示ください。
伊藤陽一 (慶應義塾大学・国際教養大学名誉教授)
「ダイヤモンドオンライン」(2022年7月4日公開)に、「知床観光船事故でも『土下座謝罪』、日本独自の儀式がなくならない理由」が掲載されました。土下座がなくならない理由を、①日本独特の謝罪文化、②自己肯定感の低さ、③謝罪の場には神が存在し、そこに同調圧力が生まれるから、という三つの観点から考えました。
内容は以下でご覧になれます。
https://diamond.jp/articles/-/305550
https://share.clip-studio.com/ja-jp/contents/view?code=aff4cc05-8907-4ff4-9ac6-a59e2e6b3f59&at=1656376795
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山中眞由美より